「 農泊推進先進地」に行って農泊を学ぶ

2022.02.15

農泊推進先進地【千葉県(香取市・成田市)】・【神奈川県(鎌倉市)】に訪問

能代白神農泊推進協議会[CONNE]で、農泊推進事業を積極的に実施している先進地に視察研修に行ってきました。視察研修を受け入れていただいたのは、(1)成田農泊推進協議会(千葉県成田市)、(2)香取市農泊推進協議会(千葉県香取市)、(3)鎌倉農泊推進協議会(神奈川県鎌倉市)、視察の講師としてCONNEをサポート&コンサルテーションいただいている(4)株式会社和郷の事業展開についても研修していただきました。

今回の視察の目的は、農泊推進協議会として、先進地の取り組みを実際に現地に訪問し、どのような企画を行い、計画し、実行し、どのような効果が得られているか?ということを勉強・習得し、能代白神農泊推進協議会[CONNE]として農泊推進事業として”具体的に展開する”ための視察研修です。

成田農泊推進協議会(千葉県成田市)

成田農泊推進協議会の特徴

・国際空港近辺の特性を活かした体験プログラムを実施し、「オーバーナイトステイ」以外の宿泊客を誘致している

・地元産品を活用したメニュー・加工品を開発し、地域農業の振興に貢献している

・体験型プログラムを実施し、エリアの発展に貢献している

・JAL Agriport株式会社、ホテル日航成田、観光協会、商工会議所など中心的な役割を担う団体との連携がとれており、しっかりと運営されている

古民家風レストラン「DINING PORT 御料鶴」

▲DINING PORT 御料鶴(外観) 古民家を改修しレストランとして運営

「JAL Agriport」が運営する古民家風レストラン「DINING PORT 御料鶴」。 自社畑で栽培した新鮮な果樹のほか、成田市周辺9市町の農産品や伝統料理を中心としたメニューをご提供していました。

▲ガーデンも隣接、イベントも開催しやすい
▲DINING PORT 御料鶴(内観) 柱や梁は有効利用し、古きいい雰囲気が出ている

店内には、「干し芋」「焼酎」などのオリジナル商品、JALグッツ、農園で収穫されたイチゴも販売されていました。

▲一番人気なのは、「御料鶴小鉢膳2,300円」 平均単価@2,000円の設定
▲直営のイチゴ農場をふんだんに使用したデザート
▲JAL Agriportの畑で育てたさつまいも「紅はるか」「紅あずま」の2種類をブレンドした本格芋焼酎
▲JALの元グランドスタッフさんがおもてなししてくれる
▲ドリンクメニューも豊富なラインナップ
▲千葉県産、主に成田市に隣接する9市町の新鮮な食材や伝統料理で楽しめる「御料鶴小鉢膳」のラインナップ
▲オリジナルドリンク「スカイタイム ももぶどう」450円
▲「御料鶴小鉢膳2,300円」中央が小鉢
▲「JAL特製オリジナルビーフカレー(ミニ)500円」ミニサイズで楽しめるような心遣いが優しい

果物・野菜の収穫体験

▲隣接する敷地内に、さつまいも、イチゴ、ブドウ、ブルーベリーの畑が広がっており、収穫体験が楽しめる

成田空港からの最短アクセスで、年間を通して様々な果物・野菜を収穫できる農園。年間を通して様々な種類の野菜や果樹を栽培。いちごやブルーベリーは収穫体験も開催しており、季節ごとの旬の美味しさを楽しむことができる。

▲イチゴ狩り|季節によって、紅ほっぺ、やよいひめ、おいCベリー、とちおとめ、かおり野などの品種あり
▲イチゴの栽培機材。溶液等で栽培。設備も充実しており、ASIAGAP認証書を取得している品質

香取市農泊推進協議会(千葉県香取市)

香取市農泊推進協議会(千葉県香取市)の特徴

・宿泊のキャンセル待ち客を取り込み、宿泊者数の増加を目指すため、コテージ・グランピングを新設。
・農業体験付きの宿泊コテージ
・農村地区を竹あかりでライトアップ
・収穫物を自ら加工してジェラート作り
・和郷が運営の中心にあり、ザファームがダントツのコンテンツとなっている。

恋する豚研究所

▲恋する豚研究所。恋する豚は在田農場で育てられており、レストランで食事とソーセージなどの加工品がある

▲イチケイスイートポテト 恋豚研究所の敷地内にあるスイートポテト専門店。日により、【紅あずまと【紅はるか】【紅こまち】の三種類のスイートポテトが味わえる。雑木林の杉を薪にして販売もしている

道の駅くりもと

▲ソフトクリームにもさつまいもが展開されており、購入者も多数
▲さつまいも|紅小町ブランディング
▲さつまいも|様々な種類のさつまいもが揃っており、専用スペースも用意されていた。

THE FARM|農園リゾート ザファーム

「貸し農園」「宿泊」「温泉」「カフェ」「BBQ」「アクティビティ」「オンライン直売所」「企業研修」「野菜を食べる」など農業を通じて楽しむことができるリゾートが確立できている。オンライン直売会というECサイトも構築しており、ショッピングカートはカラーミーショップを利用している模様。首都圏から車で1時間以内で来れるのも魅力。電線地中化等の設備整理がされているため、景観が素晴らしい。スタッフは70名。開発費用約3億。200名の宿泊可能。BBQだけで多い時で月2,800万。年商約10億。

▲THE FARM 園内マップ グランピングサイト、コテージ、キャンプサイト、農園エリア、BBQ、魅力溢れるラインナップ
▲グランピングエリア センターには川が流れているデザイン。電線地中化により、開けた景色。スタッフに土木経験者がおり、重機を使用して自分達で開拓している箇所も多々あり。
▲子ども向けの遊具も充実
▲スタッフが手作りで貼ったジップライン
▲各エリアにはしっかりと施設があり、スタッフが対応。各備品の販売も行っている
▲アウトドアの備品関係もレンタル&販売も行っている
▲様々な種類の薪木が揃っている
▲スモーク調理がいつでもできるラインナップ
▲バスなどのアクセスへの配慮もしっかりと整えている
▲BBQスペース。雨対策で屋根も設置されており機能性がある
▲企業の研修も受け入れており、多くの企業が訪れている
▲同敷地内にあるが、森の中をイメージして少し離れた所にグランピングエリア。非日常空間を演出
▲グランピング内 ベット、電気、冷暖房が充実。アウトドアに慣れていない女性や子どもでも安心。薪ストーブもあり、調理もできる。
▲外にも暖房設備があり、寒いシーズンは嬉しい
▲キャンプサイト 広々としたエリアが確保されており、電気も通っている。電線も地中化されており、開けた空間が広がる
▲焚き火エリア
▲撮影スポット
▲コテージエリア 
▲コテージエリア プライベートサウナ付きコテージもあり、サウナーには魅力的
▲プライベートサウナ

株式会社和郷|本社

和郷の特徴

株式会社和郷は、農業の世界に常に革命をもたらし、「食のおいしさと楽しさを届ける農業界のリーディングカンパニー」。 生産、加工、流通に留まらず、リサイクル事業や生産者の育成など農業の可能性を広げ、未来へとつなげるさまざまな事業を通じて、農業や食に携わる全ての人を幸せにするサービスを展開。 年商100億。加工60億。

株式会社和郷|本社

カット野菜の搬出 スーパー、量販店、飲食店向けに個別に発送。 意外にさあや’Sキッチン(冷凍工場|〒289-0408 千葉県香取市神生1187-2)も見学。さつまいもの補完についても糖度を上げるために基準を設定して管理していた。

グランイート銀座

グランイート銀座・原価ビストロGは、GAP認証農家から直送された良い食材を使用した料理をメインとしてお店。 ※GAP (Good Agricultural Practice)は良い農家の認証制度。東京オリンピックでは、GAP認証を食材基準にしていた。

▲お店で扱っているGAP認証農家を店の入り口に表記。食材へのこだわりが一目でわかる工夫
▲グランイート銀座(内観)※上記はWEBから抜粋
▲ビュッフェ ランチ時はたくさんのお客さんで賑わっている

鎌倉農泊推進協議会(神奈川県鎌倉市)

鎌倉農泊推進協議会(神奈川県鎌倉市)の特徴

・宿泊施設の周辺の農業や水産業の生鮮者と連携を図り、地域の所得向上に貢献。
・協議会の情報発信としてHPとSNSを有効活用。
・マリンスポーツ・農業・漁業の体験コンテンツ
・運営母体は、東京都京橋に拠点を置く株式会社Brain Trust from Sun(代表取締役 大川桂一さん、協議会会長)。副会長に鎌倉のレジェンドサーファー富永 忠男さん(T-REEF Vacation House支配人)、千葉在住・佐川恭子さん|総務業務|予約受付5年勤務、鎌倉在住HYUNDEOK NAさん|最近入ってきた|韓国からきて日本人の方で結婚|和郷のような農業専門|元ホテルマン

▲訪問前にzoomにて事前ヒアリング
▲山森ファーム 
▲鎌倉野菜の収穫体験
▲[宿泊施設]Blue Lagoon
▲ニューカレドニアの海と空をイメージした「ブルーラグーン」
▲明るい光が差し込むウッドテラスが最大の魅力
▲[宿泊施設]琥珀 築100年の古民家をリノベーション
▲[宿泊施設]琥珀 訪問時は改築中
▲[宿泊施設]琥珀 海から徒歩2分の好立地
▲[観光地]長谷寺
▲古都鎌倉には観光コンテンツが豊富なのが魅力
▲[観光地]鎌倉大仏

株式会社和郷 |東京事務所

農泊推進先進地視察|振り返り・まとめ

・千葉県の成田農泊推進協議会(千葉県成田市)、香取市農泊推進協議会(千葉県香取市)は共に「体験」「食事」「宿泊」において、中心的な役割を担っている企業「和郷」「JAL Agriport」が中心となり、コンセプトづくり、プラン化、商品化がされており、コンテンツが充実しており農泊推進のトップであると感じました。残念ながら、1月ということで実際の体験はできませんでしたが、勉強になりました。

・神奈川県の鎌倉農泊推進協議会は、HP・SNS・YouTubeを有効活用している手法については良い印象を受けました。一方、中心的な役割を担っている企業は東京にあり、スタッフも現地に二人しかいないため、実働がどうなのかが不透明な印象を受けました。

能代白神農泊推進協議会[CONNE]としての課題

・どの季節においても、「体験」「食事」「宿泊」できるプログラムを確立していく。  
・HPを見にきた人が一目で「楽しさ」がイメージできる内容にする必要がある。
(例)2日程でどのような「体験」「食事」「宿泊」ができるのかを流れにそって記事化&映像化 ・他宿泊・食事・お店との連携強化。能代白神農泊推進協議会[CONNE]のコンセプトに合った内容での連携が必須になってくる。